インクの注意点
金・白・透明インクは他のインクとは違った性質があります。
特性を上手く生かせば面白い仕上がりに。
金インクは一番上にのる
金インクは印刷汚れが出やすいため、インクの重なり順の指定に関わらず一番最後に印刷を行います。
また金インクを下に印刷しても、金インクが他のインクの発色に勝ってしまうため、やはり金インクが上にのる仕上がりとなります。
金インクの混色
金インクは透過性が低く、100%濃度では他のインクとほとんど混色しません。金インクの濃度を下げることで混色に近い仕上がりとなりますが、メタリック感は薄れていきます。
金インクのメタリック感を活かすには、濃度60%以上での使用がおすすめです。ただし紙やデザインにもよるため、実際の発色は試し刷りなどでご確認ください。
ツヤプリできない
ツヤプリの機械に通すときに金インクの成分がツヤプリパウダーに混入してしまうため、金インクのツヤプリ印刷はできません。
また、金インクを使用している場合は、金以外のインクをツヤプリ印刷することもできません。(金インクとツヤプリ印刷は併用不可)。
両面に使えない
インク落ちしやすい特性上、金インクを両面に使うと汚れが出てしまうため、両面に金インクをご指定いただくことはできません。おもて面・うら面のどちらか片面のみでご指定ください。
インクが定着しづらい
金インクはレトロ印刷でもっともインク落ちしやすいインクです。濃いベタの部分に使用すると、軽く触れただけで手や物に付いてしまう恐れがあります。
広い面積のベタ面に金インク印刷をされたい場合は、特にインクが落ちやすいことをご了承の上ご注文ください。
つるつるした紙では印刷が薄い
ハトロン紙などのつるつる面(裏面)に金インクを印刷すると、濃度の高いデータであっても薄い仕上がりとなります。これはつるつるした紙の面は、インクが落ちやすく定着しにくいことと、金インクの粒子が版の孔を塞いでしまうために起こります。
濃い発色をご希望の場合は、つるつる面は避けてご注文ください。
- 特に「ホワイト」「色紙」「ハトロン紙(つるつる面)」「ポッポ紙(つるつる面)」は薄く仕上がりやすいのでご了承ください。
ベタ面積は全体の8割以下に
濃度がK80%以上の濃いベタが、全体の80~90%以上を占める場合、印刷機内部でインクによる紙詰まりが発生しやすいため、印刷ができない可能性があります。(金インク以外でも同様です。)
他のインクより価格が高い
金インクのみ特別価格となります。印刷の価格表ページで、表の左上にある「金インク」ボタンをオンにしてご確認ください。(金インク以外はすべて同価格です。)
金インクのできること・できないこと
両面にツヤプリ
金インクをツヤプリ
ツヤプリと併用
追加断裁
折り加工
穴あけ加工
角丸加工
角落とし加工
ミシン目加工
スジ入れ加工
PP加工
丁合加工
プレミアム印刷
切りぬきカード
シール
缶バッジ・マグネット
- 金インクはインク落ちが激しいため、「」の項目は特にインク汚れが出る場合があります。
その他、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
試し刷り、できます。
データの濃さは大丈夫かな? 混色は上手くいくかな?
そんなときは試し刷りをご利用ください。
- 試し刷りはレトロ印刷の特徴をご確認いただく商品であり、同一の仕上がりを保証するものではありません。
- 試し刷りと本注文で、版のズレ具合・インクの発色・ムラ・汚れなどは全く同じものになりません。
- レトロ印刷は均一な発色の印刷ではないため、色校正は行っておりません。
- 仕上がり見本と比較してのデザイン校正・誤字や脱字のチェックは行っておりません。