裁ち落としとフチあり
仕様の違いや、入稿データを作る際に異なる点をそれぞれご案内します。
裁ち落とし印刷
紙の端まで印刷できる

裁ち落とし印刷は紙端まで印刷ができます。
印刷や断裁の際に最大2~3mmのズレが生じるため、切れては困る文字やイラストは、仕上がり位置よりも3mm内側に配置するようにしてください。
自由なサイズで注文できる

最小30×55mmから、最大277×400mmまでの、お好きなサイズでご注文いただけます。定形サイズのフチなしや、Bサイズの取り扱いがない紙は、裁ち落とし印刷からご注文ください。
塗り足し+トンボが必要

ご指定サイズに断裁するため、入稿データや原稿にはトンボが必要です。また、印刷や断裁時にズレが生じるため、紙端までデザインがある部分は、仕上がり線から外側に3mmの「塗り足し」を付けてください。
印刷料金がやや高い

フチあり印刷に比べて断裁の手間が増える分、印刷料金がやや高めです。注文枚数が多くなるほどフチあり印刷との料金差が大きくなります。
フチあり印刷
まわりにフチが付く

フチあり印刷は紙の端まで印刷ができずにフチが付く印刷です。
ペラ紙・中厚紙では5mm幅のフチが、厚紙A3サイズでは10mm幅のフチが付きます。フチ部分は印刷されません。
サイズは定形サイズのみ

A3~A6 / B4~B6の定形サイズの印刷となります。一部の紙はAサイズのみ取り扱いのため、Bサイズで印刷されたい場合は、裁ち落とし印刷からご注文ください。
データ・原稿はフチ込みで作成

フチ部分に配置された文字やイラストは、印刷されません。フチ部分にかかる文字やイラストがあった場合、再入稿をお願いすることがあります。そのため、あらかじめフチよりも内側にデザインを作成してください。
印刷料金がやや安い

断裁の手間が少ない分、裁ち落とし印刷よりも印刷料金がやや安めです。ご注文枚数が多くなるほど裁ち落とし印刷との料金差が大きくなります。
裁ち落とし印刷の注意点

裁ち落とし印刷はご希望サイズに断裁して納品されます。
印刷や断裁の際に最大で2~3mmのズレが生じるため、仕上がり線ちょうどでデザインが終わっていたり、仕上がり線ギリギリに文字を配置されていると、紙の地が見えたり文字が切れてしまいます。
これらを防ぐために、塗り足しを付けて伸ばし、切れては困る部分は仕上がり線より3mm内側に収めて作成してください。
塗り足しについて

仕上がり線まである背景やイラストなどは、仕上がり線から外側に3mmずつはみ出すようにデザインを伸ばします。
この伸ばした部分は「塗り足し」と呼ばれ、裁ち落とし印刷をきれいに仕上げることができます。
断裁の安全圏について

版ズレや断裁ズレにより、仕上がり線ぎりぎりに配置されている文字やイラストは、わずかにズレが生じただけで切れてしまう可能性があります。
切れては困る文字やイラストは、仕上がり線よりも3mm内側に配置するようにしてください。
枠やフチを付ける場合

レトロ印刷はオフセット印刷やオンデマンド印刷よりも、ズレが生じやすい印刷です。
裁ち落とし位置に枠や余白を設けるデザインでは、仕上がり線から内側に最低3mm以上の幅があるように作成してください。
- Illustrator形式でご入稿の場合は、仕上がりサイズでトンボを付けてください。
- Photoshop・JPG・PDF形式でのご入稿は、トンボは不要です。
「仕上がり+塗り足し(各辺+3mm)」のサイズで作成してご入稿ください。 - 手描き原稿の場合も、文字などは「仕上がり線の3mm内側」に収めていただき、塗り足しを付けてください。
- 印刷の特性上、フチや余白は均等には仕上がりませんのでご注意ください。
フチあり印刷の注意点
ペラ紙・中厚紙のフチあり印刷

厚紙A3サイズのフチあり印刷

フチあり印刷は、紙の四辺に余白(印刷されない部分)がある仕上がりとなります。ペラ紙・中厚紙のご注文では5mm幅のフチを、厚紙A3サイズのご注文では10mm幅のフチをあらかじめ設けたデータでご入稿ください。
用紙サイズの端までデザインを作成されている場合、フチ部分にかかる文字やイラストは切れてしまいますのでご注意ください。
フチあり印刷ではトンボ/塗り足しは不要です。フチを付けた状態でデータを作成し、ご注文の実寸サイズでご入稿ください。