ツヤプリの注意点
ツヤプリ印刷をご利用いただく上での
注意点をご案内しています。
版ズレ・色ムラ・かすれ・混色
ツヤプリではインク落ちを防ぐことはできますが、版ズレやムラなどのレトロ印刷の特徴は変わりません。部分的なツヤプリや透明ツヤプリカバーは、ツヤプリ印刷の際に熱処理で紙の縮みが発生するため、より版ズレが生じやすくなります。
抜き文字や抜き線のつぶれ
細かい抜き文字や線は、通常生じるインクのにじみ+ツヤプリの盛り上がりのため、ツヤプリを行わない場合よりもつぶれやすくなります。細かい抜き文字や線は、なるべく大きめ・太めにお作りください。
ツヤプリも1色にカウント
同色のインクで、ツヤプリとツヤプリではない部分がある場合、それぞれに印刷を行うため、2色扱いとなります。
また、製版もそれぞれに行うため、ツヤプリ版とツヤプリではない版に分けてご入稿ください。透明インクのツヤプリも1色にカウントされます。(例えば、3色印刷+透明インクのツヤプリは4色印刷になります。)
ツヤプリで色が沈むインク
ツヤプリの過程にある熱処理により、通常の印刷に比べツヤプリ加工を行った部分はやや色が沈む(濃くなる)傾向があります。
特に黒系の用紙に蛍光・パステル系インクへのツヤプリは、発色が大きく変わるため、事前の試し刷りをおすすめします。
【タネ】ツヤプリすると発色が変わる?データ濃度・紙による仕上がりの違い
印刷の薄い部分は樹脂が乗りにくいため、隆起効果がまばらとなりツヤツヤ感が分かりづらくなります。
しっかりとツヤプリの効果を出したい部分は、濃度を100%でお作りください。(全面ベタなどベタ範囲が広い場合は90%~80%に濃度を下げてください。)
また、紙とインクの組み合わせによって隆起具合は異なります。中厚紙全般・厚紙「しろ」「まっくろ」は隆起しづらく、細い線などは綺麗に出ない仕上がりとなります。
ツヤプリ部分以外のキラつき
ツヤプリ印刷を行う部分以外に濃いベタがあると、インクに含まれる水分により、ツヤプリ部分以外の印刷にも樹脂のパウダーが付着してキラつきが発生することがあります。
印刷の特性上、完全に回避することはできないため、ツヤプリ部分以外の濃いベタは濃度を90%~80%に下げてご入稿ください。
ツヤプリ部分のひび割れ
ツヤプリのベタ部分は、断裁や折り曲げによってひび割れやはがれ・汚れが発生することがあります。裁ち落とし位置にツヤプリでベタ印刷をされる場合は、あらかじめご了承ください。
製本のご注文で表紙の背にまたがるツヤプリベタの使用はお避けください。(線や文字など面積の少ないものは問題ありません。)
金インクとの併用・両面ツヤプリ
ツヤプリと金インクを組み合わせる(金インク自体をツヤプリ、金インク印刷+ツヤプリ)ことはできません。また、両面へのツヤプリはできませんのでご注意ください。
紙原稿でのツヤプリ
手描き原稿は、原稿のスキャン時に紙の色や消しゴムのかけ残し、切り貼りの段差などが読み取られてしまうことがあります。
原稿は白い紙で作り、消しゴムのかけ残しや段差がなるべくないようにお作りください。(不要な色などが残っているとツヤプリ面積が広くなり、加算額が高くなる場合があります。)
ツヤプリは黒が濃いほどきれいに隆起するため、しっかりツヤプリの効果を出したい部分は濃く真っ黒にお作りください。
手描き原稿で作る試し刷り、できます。
データの濃さは大丈夫かな? 混色は上手くいくかな?
そんなときは試し刷りをご利用ください。
- 試し刷りはレトロ印刷の特徴をご確認いただく商品であり、同一の仕上がりを保証するものではありません。
- 試し刷りと本注文で、版のズレ具合・インクの発色・ムラ・汚れなどは全く同じものになりません。
- レトロ印刷は均一な発色の印刷ではないため、色校正は行っておりません。
- 仕上がり見本と比較してのデザイン校正・誤字や脱字のチェックは行っておりません。